がん その1 ガンの診断 その1
がん その1 がんの診断 その1 癌の診断には、がんを臨床的に診断できる前がん病変があり、さらに早期がん、進行がん(浸潤期・遠隔転移期)へと進んでいきます。 これらを確実に診断するには病理検査が必要です。 それにより 子宮では異型上皮癌なのか扁平上皮癌なのか?...
がん その2 ガンの診断 その2
がん その2 ガンの診断 その2 ガンの広がりについては、国際的なTNM分類があります。 Tは、原発部の腫瘍の大きさや浸潤程度。 Nは、リンパ節転移の有無。 Mは、他の実質臓器への転移の有無。 これらに従って、治療方針の決定や予後の予測が可能になってきます。...
がん その3 ガンの診断 その3
がん その3 ガンの診断 その3 (2)進行がんの治療 その進行の程度に従って、 ①手術や放射線療法などの局所療法だけで完治するもの。 ②薬物療法やこれらの治療法を併用した集学的治療を行うことにより治癒率を高めるもの。...
がん その4 ガンとストレスの関係 その1
がん その4 ガンとストレスの関係 その1 私たち人間は、自律神経系が興奮し交感神経が優位となった状態、心理の側面からみるなら心理的ストレスが高い状態においては、自律神経系からの刺激・指令を受けた内分泌系(ホルモン系)においては“臨戦態勢系ホルモン”の分泌が促されます。...
がん その5 ガンとストレスの関係 その2
がん その5 ガンとストレスの関係 その2 アドレナリンを盛んに分泌している体では、急場をしのぐための臨戦態勢が優先され、健康を維持するために不可欠なメンテナンスや休養は後回しにされます。 ガン自体を免疫にしぼっていうなら、アドレナリンの存在量が多い体内では、免疫系に...
がん その6 ガンとストレスの関係 その3
がん その6 ガンとストレスの関係 その3 つまりは、ストレス状態が持続されるならガンへの免疫力である細胞性免疫が阻害され、それだけガン発症の危険性が高まってしまうということです。 逆に、これは急場のしのぎには重要なことですが、細菌性の疾患への免疫力である体液性免疫は...
がん その7 ガンとストレスの関係 その4
がん その7 ガンとストレスの関係 その4 他方では「急場をしのいで気が緩んだら、これまでの疲れがいっぺんに出てしまって、風邪を引いちゃったよ」の事態もありがちなように、体液性免疫は抑制される傾向も現れ得るのです。 統計的には、戦争などが象徴する強度のストレス状態が続い...
がん その8 ガンとストレスの関係 その5
がん その8 ガンとストレスの関係 その5 強度のストレス状態にあって細胞性免疫が抑制されている時期に始まったガン細胞の増殖が、その数年の時を経てガンとして表面化し始めるのです。 このように、ガンとストレスは密接に関係していることがわかっています。...
がん その9 抗がん剤の効きやすい癌、効きにくい癌 その1
がん その9 抗がん剤の効きやすい癌、効きにくい癌 その1 成人の急性骨髄性白血病や小児の急性リンパ性白血病では、80%の症例で正常と区別のつかない寛解の状態まで回復します。 また、成人の急性リンパ性白血病では50%の有効率であるほか、最近では神経芽細胞腫や固形腫瘍など...
がん その10 抗がん剤の効きやすい癌、効きにくい癌 その2
がん その10 抗がん剤の効きやすい癌、効きにくい癌 その2 「HER2」という特別な遺伝子が発現している乳がんなども、かつて抗がん剤が効きにくい癌でした。 しかし、分子標的薬剤が開発された現在では、肺線がんやHER2がかかわっている乳がん、「CD20」という抗原がみら...
がん その11 抗がん剤の効きやすい癌、効きにくい癌 その3
がん その11 抗がん剤の効きやすい癌、効きにくい癌 その3 HER2(ハーツー)とは→遺伝子の一種で、HER2遺伝子が多いと非常に予後が悪く、転移しやすいことがわかりました。 その遺伝子は面白いことに、血液中に存在する増殖因子の受容体(上皮細胞抑制因子受容体)の遺伝子...
がん その12 よく使われる抗がん剤 その1
がん その12 よく使われる抗がん剤 その1 タキソール(一般名 パクリタキセル) 1950年代にアメリカの国立がん研究所は、抗がん効果をもつ物質を探すため、3万種類の植物を調査しました。 その中で発見されたのが西洋イチイの成分パクリタキセル(タキソール)です。...
がん その14 よく使われる抗がん剤 その3
がん その14 よく使われる抗がん剤 その3 タキソテール(一般名 ドセタキセル) その2 主な副作用は、脱毛、食欲不振、全身倦怠感。全身倦怠感は、患者さんに聞きますと、いいあらわしようのない全身倦怠感が強く出ることがあるようです。...
がん その15 抗がん剤コラム その1
がん その15 抗がん剤コラム その1 白血球減少 副作用として血液中の白血球減少がおきる抗がん剤がいくつもあります。 白血球減少が起きた場合には、日常の食事などで注意が必要になります。 生ものは細菌がついている可能性がありますので避けた方がよいでしょう。...
がん その16 抗がん剤コラム その2
がん その16 抗がん剤コラム その2 骨髄異形成症候群 その1 体の中には染色体がありますが、染色体の中で5番、7番、8番の染色体に異常をきたしていることがあり、その異常をもった方が30%くらいの頻度で白血病になることから、骨髄異形成症候群は以前「前白血病状態」といわれ...
がん その17 抗がん剤コラム その3
がん その17 抗がん剤コラム その3 骨髄異形成症候群 その2 骨髄異形成症候群は、骨髄の中でつくられた正常な細胞が血液のほうに出てきていない状態をいいます。 悪い細胞が少ない場合には、ノイアップなどのコロニー刺激因子を使うと良くなることがあります。 ...
がん その18 抗がん剤コラム その4
がん その18 抗がん剤コラム その4 骨髄抑制 タキソテールやタキソールは、骨髄抑制が非常に少ない薬です。 一般に抗がん剤の投与量を多くするほど、骨髄抑制があらわれます。 しかしこれらの薬では毎週投与しても骨髄抑制は少ないとされています。...
がん その19 抗がん剤コラム その5
がん その19 抗がん剤コラム その5 抗がん剤の耐性 抗がん剤を投与しても効かないことがあります。 そのような抗がん剤の耐性は、なぜ起きるのでしょうか。 細胞には悪い物質がたまるとそれを細胞外に押し出すポンプの役割をするタンパク質があります。...
がん その20 ガンの目印となる腫瘍マーカー その1
がん その20 ガンの目印となる腫瘍マーカー その1 ガンは、体内の細胞の一部が突然異常分裂を起こして増殖する病気です。 体内にガンができると、健康な時にはほとんど含まれない特殊なタンパクや酵素、ホルモンなどが、血液や尿中に異常に増えることがあります。...
がん その22 ガンの目印となる腫瘍マーカー その3
がん その22 ガンの目印となる腫瘍マーカー その3 CA12-5検査 正常値 35.0U/ml以下 CA15-3は、乳ガンの腫瘍マーカーです。乳ガンで高値を示しますが、それよりもよそへ転移した時に、より多く高値を示します。...