頻尿 その1
頻尿 その1 頻尿の原因とメカニズム 頻尿の原因 その1 体内に取り入れられた飲食物は、脾胃によって消化・吸収されます。 この過程で作られた水分は肺に送られ、さらに肺の働きによって全身に送られます。 そして、臓腑や各組織・器官を潤したのちに腎へ送られ、最終的に役目を...
頻尿 その2
頻尿 その2 頻尿の原因 その2 頻尿の場合、特に問題となるのは、腎と膀胱の機能失調です。 そのため、膀胱に湿熱がある、腎陽が不足している、腎陰が不足している、といったことが原因となる場合が多くみられます。 また、肺や脾の機能が不足している、精神や情緒をコントロールす...
頻尿 その3
頻尿 その3 頻尿の診断と注意点 頻尿で気をつけなければいけないのは、背後に他の病気がある場合です。 たとえば、膀胱や子宮に腫瘍があったり、糖尿病や慢性腎炎で尿量が多くなっている人には、しばしば頻尿が見られます。 この場合は、まず根本原因となっている病気を治すことが先...
頻尿 その4
頻尿 その4 高齢者で、冷えをともなう場合(腎陽虚) 高齢者に多いのは、尿が出にくい・漏れやすいといった症状をともなう頻尿です。 ほかにも、手足や下半身が冷える・足腰が重くだるい・尿の色が透明に近い、といった症状が現れます。...
頻尿 その5
頻尿 その5 高齢者で、冷えをともなう場合(腎陽虚) その2 腎を温めることによって膀胱の機能を高める「縮泉丸」を合わせて用いてもよいでしょう。 また、尿量が少なく、下半身に浮腫みが出ているような場合は「 牛車腎気丸 」を用いることもあります。...
頻尿 その6
頻尿 その6 軽い熱症状をともなう場合 年をとると、どうしても腎陽が不足しやすく、その結果頻尿が現れることも多いのですが、若い人の場合は、熱によって起きる頻尿の方が多く見られます。 その中でも、熱症状が比較的おだやかな場合には、腎陰の不足が膀胱に及んで、頻尿になっている...
頻尿 その7
頻尿 その7 膀胱炎のあと、頻尿や排尿時の灼熱感が残ってしまった場合 熱による頻尿の中でも、排尿時に灼熱感をともなう場合は、膀胱に湿熱がこもっていることが考えられます。 これは、膀胱炎の時や、膀胱炎にかかったあとによく見られる症状です。...
頻尿 その8
頻尿 その8 膀胱炎のあとの頻尿で、精神的な問題がからんでいる場合 膀胱炎のあとに頻尿や排尿時の違和感が残ってしまう場合には、心にこもった熱が膀胱に影響を与えているというケースも考えられます。 この場合、動悸や不眠・のどや口の乾燥感・全身の熱感などの症状をともなうほか、...
頻尿 その9
頻尿 その9 精神性の頻尿 中年の女性などによく見られるのは、バスや車に乗ったとたんにトイレに行きたくなる・緊張や心配ごとによって頻尿がひどくなる、という症状です。 ストレスが強い人や、更年期にさしかかっている人に多く見られます。...
頻尿 その10
頻尿 その10 元気がなく疲れやすい人の頻尿 元気がなく疲れやすい・少し動いただけで汗をかく・かぜをひきやすい・胃腸が弱い、といったタイプの人に起こる頻尿は、肺と脾の気の不足が原因になっていることがよくあります。 この場合、尿意を我慢することができないために頻尿になりま...
こじらせると厄介な膀胱炎 その1
梅雨の走りを思わせるようなジメジメし陽気。 5月本来の『五月晴れ』の陽気はどこへいったのでしょうか? こんな陽気から夏にかけて多くなる膀胱炎は、女性なら一度はかかるといわれるほど、ポピュラーな病気です。 単発的な膀胱炎の治療は比較的簡単ですが、何回も繰り返す膀胱炎の予防や後...
こじらせると厄介な膀胱炎 その2
【現代医学から見た膀胱炎】 膀胱炎の多くは、尿意をがまんしたり、排便や性行為の際に雑菌が尿道を通って膀胱に侵入して起こります。 女性の場合、尿道口のまわりに菌があつまりやすいうえ、尿道が短く、直接膀胱につながっているため、男性より膀胱炎にかかりやすいといわれます。...
こじらせると厄介な膀胱炎 その3
【中医学から見た膀胱炎】 中医学では、膀胱炎は「湿熱の邪」が暴行に侵入して起こると考えます。 そのため、湿熱の邪を取り除くことが治療の基本となります。 しかし、治療後も症状が残ってしまったり、膀胱炎をくり返す場合には、単に外からの邪だけの問題ではなく、からだの側に何らかの問...
こじらせると厄介な膀胱炎 その4
【主な症状とその治療について】 膀胱炎の基本治療 その① [膀胱に湿熱が生まれる] 排尿時の痛みや灼熱感、頻尿、尿の濁りなど、典型的な膀胱炎の症状が現れた場合は、膀胱に外部から湿熱の邪が入り込んだことが考えられます。 尿の色が濃い、喉が渇くなど、熱性の症状が明らかなときは、...
こじらせると厄介な膀胱炎 その5
膀胱炎の基本治療 その② [心に侵入した熱が、膀胱に移る] 膀胱炎の症状のうち、特に尿の混濁がひどく、米のとぎ汁のようになるときは、心に発生した熱が膀胱に移ったと考えられます。 この場合、胸のあたりが暑苦しい、不眠、焦燥感などの症状をともなうこともあります。...
こじらせると厄介な膀胱炎 その6
膀胱炎の基本治療 その③ [頻尿や残尿感などの後遺症が残る] 膀胱から菌がなくなったにもかかわらず、排尿時の痛みや残尿感、頻尿などの症状だけが残ってしまうことがあります。 これは、膀胱が過敏になっている証拠です。 すぐに治れば問題はありませんが、長びく場合には...
こじらせると厄介な膀胱炎 その7
反復する膀胱炎の治療と予防 その① 食生活の不摂生が原因で、脾胃に湿熱が生まれる 辛いものや脂っこいものが好きな人や、お酒をよく飲む人は、脾胃に湿熱がたまって、外からの湿気や暑熱に反応しやすくなります。 このような人が膀胱炎を起こすと、膀胱が過敏な状態になって、体内の湿熱の...
こじらせると厄介な膀胱炎 その8
反復する膀胱炎の治療と予防 その② ストレスが原因で、肝に湿熱が生まれる ストレスや情緒不安定が原因となって、体内に湿熱が生まれることもあります。 この場合、ストレスが強い時に膀胱炎になりやすいのが特徴です。 治療は、精神情緒をコントロールしている肝の働きを正常に戻すことが...
こじらせると厄介な膀胱炎 その9
反復する膀胱炎の治療と予防 その③ 心の熱が影響して、混濁尿をともなう膀胱炎をくり返す 米のとぎ汁のような混濁尿をくり返す場合は、体内の寒と熱のバランスがくずれて、心に熱が発生した状態と考えられます。 動悸や不眠、腰の冷えやだるさをともなうこともあります。...
こじらせると厄介な膀胱炎 その10
反復する膀胱炎の治療と予防 その④ 排尿をコントロールする機能が失調し、冷えると膀胱炎を起こす 寒い場所に長時間いたり、下腹部を冷やすと膀胱炎が起こる場合は、からだを温める腎の機能が低下して、排尿をうまくコントロールできなくなっていると考えられます。...