ひざの痛み その1
【中医学からみたひざの痛み】 その1 最大の原因は老化、からだのおとろえに発病因子がつけこんで、痛みが起こる 関節や四肢の痛みを、中医学では「 痺証 (ひしょう)」といいます。痺は、発病因子である「風邪」「寒邪」「湿邪」「熱邪」などの「病邪」が、からだの活動に必要な基...
ひざの痛み その2
【中医学からみたひざの痛み】 その2 腎は、生命活動のおおもとをたくわえ、からだを温め、ひざの働きにかかわる 腎には、たいせつな働きが二つあります。 ひとつは、飲食物が消化・吸収されてできた栄養物を、成長・発育・老化・死といった生命活動の原動力となる「精(せい)」とい...
ひざの痛み その3
【中医学からみたひざの痛み】 その3 からだのおとろえだけでは、痛まない。有害な水分や冷えが、ひき金になる 腎の働きがおとろえると、二つの問題がおこります。 ひとつは、精が不足するという問題です。精が不足すると、気・血・津液を十分につくることができなくなり、その結果...
ひざの痛み その4
【中医学からみたひざの痛み】 その4 【急に起こりやすい一時的なひざの痛みの診断と治療】 水分代謝常で急に起こるひざの痛みは有害な水分を除いて治療する からだの活動に必要な水分である津液は、消化と吸収を行う「脾胃(ひい)」でつくられ、腎の働きを受けながら、「肺」によっての...
ひざの痛み その5
【中医学からみたひざの痛み】 その5 余分な水分があつまってひざの痛みをおこすときは、からだを温め利尿する 脾胃や肺の働きのおとろえがつづき、余分な水分があつまると、発病因子である「水飲(すいいん)」となって、胃の中やみぞおちのあたりにたまります。...
ひざの痛み その6
【中医学からみたひざの痛み】 その6 体内に有害な水分がたまり、冷えが侵入してひざが痛むときは、体内を温め表面の冷えを除く 冷たいものや生ものの食べすぎや偏食がつづくと、からだの中が冷え、脾胃の働きが停滞するため、有害な水分である水湿が生まれます。...
ひざの痛み その7
【中医学からみたひざの痛み】 その7 一時的なひざの痛みが長びいて安静時も痛んだり、ひざが変形するときは有害な水分を除く力の強い薬で治療する。 一時的なひざの痛みが長びき、冷えや有害な水分が除かれないまま長い時間がたってしまうと、湿邪の力は強くなり、からだの奥深く入り...
ひざの痛み その8
【中医学からみたひざの痛み】 その8 【慢性的にくりかえすひざの痛みの診断と治療】 元気がない人のひざの痛みは脾胃や肺の働きを高めて抵抗力をつけ、有害な水分を除いて治療する 老化のために腎の働きが次第におとろえると、脾胃と肺の働きがおとろえます。...
ひざの痛み その9
【中医学からみたひざの痛み】 その9 栄養とうるおいが不足しておこるひざの痛みは、血行を回復して治療する 腎の働きがおとろえて、精から血をつくることができなかったり、ストレスや慢性病、出血などが原因になると、栄養やうるおいが不足する「血虚(けっきょ)」の状態になります...
ひざの痛み その10
【中医学からみたひざの痛み】 その10 腎の栄養やうるおいが不足したときは「水のおおもと」を補う 老化によって腎の働きがおとろえると、陽気と陰液の協調が失われます。 このうち、陰液が不足する「腎陰虚(じんいんきょ)」の状態になると、からだの上が熱く下が冷えるようにな...
ひざの痛み その11
【中医学からみたひざの痛み】 その11 冷えが非常に強いときは「火のおおもと」を補う 一方、腎の陽気のおとろえが激しくなったときは、からだを十分に温められなくなるため、全身がいつも冷えた状態になります。 このような「腎陽虚」の状態では、元気がない・顔色が青白い・寒が...