中医火神派 李可老中医医案翻訳 その1
李可老中医 危急重症難病治療経験集 破格救心湯が救治した心衰の実録 私が中医臨床に従事して46年、薬も少ししかない無医村において、自ら創生した破格救心湯を運用し千余例の心衰重症患者の治癒に成功し、かつまた現代医院で末期症状の患者百余例を起死回生させた。中華医学は重症危急症領...
中医火神派 李可老中医医案翻訳 その2
李可老中医 危急重症難病治療経験集 その2 二 本方の効果と主治 本方は今にも陽が絶えんばかりのときにその陽を救うものである。どの内科、外科、婦人科、小児科の各科にあっても危急重症、或いは激しい嘔吐や下痢、或いは吐血・下血、婦人不正出血、或いは寒温の外感病に罹り大汗...
中医火神派 李可老中医医案翻訳 その3
李可老中医 危急重症難病治療経験集 その3 2.肺心病による心臓衰弱と危機的脳症の合併症と急性腎機能衰弱 霊石薬剤会社 王桂梅の母、62歳。1979年2月4日、県医院の診断は“肺心病での心蔵衰弱と危機的脳症の併発ならびに急性腎機能衰弱”で病は危機的で死を覚悟で退院...
中医火神派 李可老中医医案翻訳 その4
李可老中医 危急重症難病治療経験集 その4 4.ブルシー桿菌病による急性心臓衰弱で臨終の危機 張建亮、男、28歳、静昇鎮狐子溝村農民、1999年4月13日急診。患者は牧羊に従事して3年あまり、ブルシー桿菌に伝染して1年半、治療に失敗し長引いてしまい、心・肝・腎に実質...
中医火神派 李可老中医医案翻訳 その5
李可老中医 危急重症難病治療経験集 その5 6.冠心病及び頻発心室性瀕脈、細動不整脈 中央七二五台家属 王桂梅、45歳、1998年11月27日、急性不整脈で汾局医院内科に入院。診断は“冠心病心臓衰弱並びに頻発心室性瀕脈及び細動”だが救うことができずに1時間、病...
中医火神派 李可老中医医案翻訳 その6
李老中医 危急重症難病治療経験集 その6 肺心病における急性感染症 郝根生、61歳、南関鉱退職工。1983年9月5日県医院中医科門診病例。心電図:欠損性心臓瀕脈(脈拍132拍/分);Ⅱ度二型心房欠損伝導阻滞。内科診断:肺心病における急性感染症。病歴:気管支炎の病程が38...
中医火神派 李可老中医医案翻訳 その7
李老中医 危急重症難病治療経験集 その7 風心病と合併した冠状動脈硬化性心臓病 孝義県吴西庄学校教師 張巧愛、40歳。1980年夏に来診。病瀝:風心病、二尖弁狭窄・閉鎖不全、心房細動、心臓衰弱Ⅲ度;冠血の供給不足;肺の瘀血がすでに10年にわたっている。北京阜外医院は二尖...
中医火神派 李可老中医医案翻訳 その8
李老中医 危急重症難病治療経験集 その8 肺結核合併肺心病(戴陽の危険証) 英武薛発祥の母、68歳、伝染科入院中患者。最終診断:1.肺結核;2.急性感染症併発肺気腫。血沈90㎜、白血球数15650、中性球91、リンパ球9。抗結核・抗菌治療が無効だったので中医師の協力を...
中医火神派 李可老中医医案翻訳 その9
李老中医 危急重症難病治療経験集 その9 1.張春花、女、44歳、山西霊石県原頭村農婦。 1998年11月7日初診: 20年前産後に寒邪を暴感し咳喘を患い、それがいつまでも治らずいつも季節の変わり目や気候の急変のたびごとに病状が悪化し、遂には持病となってしまった。最近で...
中医火神派 李可老中医医案翻訳 その10
李老中医 危急重症難病治療経験 その10 11月9日三回目の診察 : 上方を9時に1回服用させるが、10時30分になってもまだ汗はない。服薬時間の短縮を命じ更に1服と、鮮生姜末・紅糖・胡椒粉の煮汁1杯で薬力を助けるために熱くして一緒に服用させる。昼ごろ頭部が汗ばみ、し...
中医火神派 李可老中医医案翻訳 その11
李老中医 危急重症難病治療経験 その11 2.高雄市新興区文横二路156-1号女青年周照晴 、23歳。5年前民間の減肥薬を服用して10日余りで、下痢や反復感冒、激しい痙攣性の咳や全身倦怠が現れ、急速にやせ始め二カ月経たないうちに体重は10kgも減少し、最後には喘息になり歩く...
中医火神派 李可老中医医案翻訳 その12
李老中医 危急重症難病治療経験 その12 7月23日三回目の診察: 治療始めて12日、薬剤も12剤で、服用した附子はもう既に1900gに達しているが舌は乾かず口も渇かない、精神や食もよく納まり喘息もない、激しい咳の日が3回、痰は比較的よく切れるし、節気の時間...
中医火神派 李可老中医医案翻訳 その13
李老中医 危急重症難病治療経験 その13 中風七則 一、中風閉症(脳溢血) 張翆蘭、女、47歳、肥満体形、患者は原発性高血圧で長年治らず頭痛や四肢のしびれがあった。1997年6月16日14時頃、突然昏倒し助け起こされると口角から涎を流し、噴射状に嘔吐して失語、右半身不随...
中医火神派 李可老中医医案翻訳 その14
李老中医 危急重症難病治療経験 その14 二、中風脱症 城関居委積み下ろし工員 温宝興、52歳。1977年4月23日早朝5時、突然胸中の気が上がらなくなり卒倒した。自汗、遺尿、右半身不随。脈弱で寸脈はなく尺部も虚である。毫針で人中を刺したあと息をふき返したが...
中医火神派 李可老中医医案翻訳 その15
李老中医 危急重症難病治療経験 その15 五、面癰誤治壊病 翟孝良、49歳、供銷社買付員。1983年2月23日初診:1982年12月27日の夜8時頃、人と暇をつぶしていたところ突然目がパチパチしたかと思うと、舌は硬くなってたちまち息が漏れるようになり左目は閉じるこ...
中医火神派 李可老中医医案翻訳 その16
李老中医 危急重症難病治療経験 その16 六、頑麻怪症 劉秀珍、女、31歳、煤運公司職工。1998年8月2日初診:病は13カ月になり産後の失調から引き起こされた。その症は寝るたびに怖い夢を見ておびえ呻く。我慢していると四肢は痺れてきて眼が覚める、醒めた後の知覚が回復し始...
中医火神派 李可老中医医案翻訳 その17
李老中医 危急重症難病治療経験 その17 重症急性結核性胸膜炎 (一) 趙家明、男、27歳。霊石水谷炭鉱会計。1983年、8月24日初診:晋中二院X線写真報告:“重症両側結核性滲出性胸膜炎、胸水。”両側胸部は1~3割の外は全て胸水に覆われている。患者は胸水の摘出を拒絶...
中医火神派 李可老中医医案翻訳 その18
李老中医 危急重症難病治療経験 その18 結核性心膜炎、心膜液貯留 胡秀琴、女、22歳、百貨公司行政人員。1981年9月21日初診:山医二院は結核性心膜炎、心膜液貯留、Ⅱ度房室伝導阻滞と診断。すでに抗結核・激素・利尿などの方法を用いて3カ月治療したが、なお心前区...
中医火神派 李可老中医医案翻訳 その19
李老中医 危急重症難病治療経験 その19 真熱仮寒 大実羸状あり 名医某、1964年12月26日、即ち冬至の2日後、急に奇病を患う。始め病は外感に似てちょっとした病気、三日後突然昏迷となる。気息は微弱、顔色はくすんだ灰色、手は肘まで冷たく足は膝まで冷たい、頭から汗が滴り...
中医火神派 李可老中医医案翻訳 その20
李老中医 危急重症難病治療経験 その20 三消重症 郭桂雲、女、33歳、霊石新華書店会計。1982年7月12日初診:病はすでに3カ月、食欲は倍増なのに日増しに痩せてゆく。顔色は白からだんだんと青黒くなった。昨日体重を量り5kg以上減ったので、とても心配になり治療を求めに...