身近な病気 下痢 その1
夏場になると、誰もが一度は経験する 『下痢』 について、今回から数回に分けて考えて見ましょう。 急性の下痢は、誰もが経験する身近な症状です。 中医学では、便の状態や付随すえう症状から、原因をつきとめて治療します。 胃腸の弱い人に多い慢性の下痢や、ストレスがからむ過敏性腸症候...
身近な病気 下痢 その2
下痢の原因とメカニズム 正常な排便は、主に脾と胃の協調運動によっておこなわれています。 飲食物は、まず胃で簡単に消化されたのちに脾に送られます。 脾には、飲食物を消化して、からだに必要な栄養素を吸収し、肺に送る働きがあります。からだに不必要なものを小腸や大腸に送るのは、胃の...
身近な病気 下痢 その3
もうひとつ、 胃と脾の働き には次のような違いがあります。 胃 が正常に働くためには、適度な潤いが必要ですが、 脾 は逆に湿気を嫌います。 そのため、水分の取りすぎなどで、 脾 に余分な湿気がたまってしまうと、機能が低下し、下痢をしやすくなります。 また、 脾...
身近な病気 下痢 その4
下痢の治療法 急性の下痢 その1 冷たい飲食物の取りすぎなどで起こる下痢など 生ものや冷菓を食べ過ぎたり、冷たいものを飲みすぎたときに起こりやすいのが、寒湿の邪による下痢です。 湿度の高い日本では、非常によくみられる病態です。...
身近な病気 下痢 その5
下痢の治療法 急性の下痢 その2 お酒や脂っこいものの食べすぎや、食中毒による下痢など 腐ったものを食べたときや、脂っこいものを食べ過ぎたりお酒を飲みすぎたとき、べたっとした、いやなにおいのする下痢を起こすことがあります。...
身近な病気 下痢 その6
下痢の治療法 その3 急性の下痢 食べすぎなどで消化不良を起こした場合の下痢 食べ過ぎによって、脾胃の消化・吸収機能が阻害され、下痢が起こることがあります。 症状としては、みぞおちが張って痛む、お腹を押すと苦しい、いやなにおいのゲップがしきりに出る、不消化便が出る、などです...
身近な病気 下痢 その7
下痢の治療法 その4 前回までは急性の下痢について考えてまいりましたが、いつまでも治らない、また何度もくり返す下痢について考えて見ましょう。 反復性・慢性の下痢 その1 胃腸が弱く、すぐに下痢をしてしまう ふだんから下痢を起こしやすく、疲れやすい、食後に眠くなる、顔がむくみ...
身近な病気 下痢 その8
下痢の治療法 その5 反復性・慢性の下痢 その2 高齢者や冷え性の人の下痢 高齢者や冷え性の人に多いのは、食べ物を消化・吸収するエネルギーが不足して起こる下痢です。 この場合、おなかが冷えて痛む、未消化な便が出る、手足が冷える、むくみやすい、などの症状が現れます。...
身近な病気 下痢 その9
下痢の治療法 その6 反復性・慢性の下痢 その3 精神的な問題から起こる下痢 電車に乗ると便意をもよおす、試験前になるとお腹が痛くなるなど、精神的な問題が引き金となって、反復性の下痢が起こる場合があります。 これは、精神・情緒をコントロールする肝が機能失調を起こし、気が滞っ...