がん その25
ガンの目印となる腫瘍マーカー その6
PSA(前立腺特異抗原) 基準値: 3.0 ng/ml 以下
PSAは、Prostate Specific Antigenの略。
前立腺から通常は精漿中に分泌せれる蛋白ですがガンが発生すると癌病巣から血中に放出されるため、血中のPSA値の上昇は、前立腺がんに対する重要なマーカーとされています。
ところが、PSA検査が普及してゆく一方で、「検診でPSA高値、二次検診の生検、ガン発見、そして手術で切るという診断・治療の流れが、現状では安易かつ性急だとの概念がある。」と、群馬大学の山中英寿教授は言います。
ガンが見つかっても、直ちに手術ではなく、「外科手術、放射線手術、ホルモン療法の選択肢を提示することが大切。
高齢者で進行の遅いガンなら治療しない選択もあります。」さらに「高齢者には手術ではなく、放射線療法やホルモン療法が適していると考え、患者と相談して決める。
前立腺を超えてガンが広がっているならば、手術は必ずしも治療率を上げることにはつながらず、高齢者にとってはQOLを大きく下げるだけになりかねないからです。」と述べています。
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