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執筆者の写真kampo shinsendo

こころの病 その2

こころの病 その2



本能と理性のバランスによってこころの活動が正常に行われる



 中医学では、こころやからだの活動を総称して「神(心神)」といいます。



 神は、表情や動作、態度や言語として表現されます。



 神には「魄」と「魂」という二つの面があります。



 魄は生まれつき持っている本能で、陰に属します。



 一方、魂は教育や学習、経験によって身につける理性で、陽に属します。



 魂と魄は依存し、制約しあいながらバランスを保っています。



 神は、五臓のうち心に内蔵されています。



 社会現象や気候、対人関係、家庭環境などの刺激が心に作用すると、魂が分析と判断を行い、魄から情志を選んで精神的な反応を表現します。



 同時に、対応する五臓の働きを変化させて環境に適応させます。



 また、五臓の機能の変化も心神の反応を起こします。



 これが正常なこころの活動です。

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