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執筆者の写真kampo shinsendo

こころの病 その6

こころの病 その6



 こころの病は、



①怒りによって肝の機能が滞って起こる症状(鬱怒傷肝)、



②思い悩み過ぎて脾の機能が失調したり、肝と脾の調和がくずれて起こる実の症状(思鬱傷脾)、



③鬱怒傷肝や思鬱傷脾の状態が長びくか、あるいはもともと虚弱なために、心の活動に必要な気や血、津液などの栄養が不足し、心に内蔵される神の陰陽(魄と魂)の協調とバランスがくずれて起こる虚の症状(心失所養)の、三つのタイプに大別されます。



 心失所養は、鬱怒傷肝や思鬱傷脾が進行して、臓腑の陰陽のバランスが失調するだけでなく、気や血をすり減らして「虚」を引き起こしたり(虚実挟雑)、もともと虚弱で気血の産生が低い人が心配事や悲しみ、恐怖や驚きといった、陰性の刺激を心に受けて起こります(虚)。


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