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執筆者の写真kampo shinsendo

こころの病 その9

こころの病 その9



病態の変化に応じて治療法が変わる その1



 肝の疏泄機能が失調する気鬱の症状では、ゆううつで気分が不安定となり、怒りっぽくなります。



 そのほか、胸がつまったようになる、胸の脇が張る、胃が重く、ゲップが出て食欲がない、大便がすっきり出ない、舌苔がベタッとして薄い、脈がピンと張ったようになるといった症状が現れます。



 このときは「柴胡疎肝散」が適応します。



 エキスでは「四逆散」に「四物湯」や「香蘇散」を合わせるといいでしょう。



 また「小柴胡湯」と「香蘇散」を合わせて使ってもいいでしょう。



 気鬱の症状に加え、頭痛や不眠、胸の脇の張りと刺すような固定痛、からだの部分的な冷えあるいは熱感、舌が紫色になったり瘀点や瘀斑が現れるといった血鬱の症状には「冠脈通塞丸」を使います。

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