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執筆者の写真kampo shinsendo

こころの病 最終回

こころの病 最終回




心の陰液が不足している場合



 もともと陰虚の素質がある人が、いつまでも思い悩んだり、強い悲しみや心配ごとがあると、心陰とともに肝や腎の陰血や陰精も損傷されます。



 このような心陰虚の人は、相対的に余った陽熱(心火)の勢いが激しくなるため、イライラや不安感、焦躁感が強い、のぼせ、激しいどうき、微熱、寝汗、顔面の紅潮、不眠、夢をよく見る、口乾、舌が紅く苔が少ない、脈が細く脈拍数が多い、といった症状を強く訴えます。



 このような場合は、「黄連阿膠湯」や「天王補心丹」などで治療します。

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