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執筆者の写真kampo shinsendo

たかがニキビ、されどニキビ その2

【ニキビの原因とメカニズム】


ニキビは、皮脂の分泌が盛んな毛穴に、細菌が繁殖して起こる炎症です。


中医学では、体内で発生した余分な「熱」が皮膚に影響を与え、そこに外界の熱(風熱)の刺激が加わるとニキビができると考えます。


そのため、体内のどこに熱がこもっているかを見極め、その熱を取り除いたり、余分な熱が発生しないようにからだのバランスを整えるといった治療が必要です。


臓器として関連が深いのは、①肺②肝③脾胃です。


ニキビのような皮膚疾患と最も関係が深いのは肺の熱ですが、肝や脾胃におおもとの原因がある場合もあります。


また、肝がコントロールしている血に熱がこもってニキビができるケースもあります。


実際の治療は、ニキビの色や炎症の度合い・できやすい部位などから、熱の程度と、どの機能に問題があるかという点を診断し、それに見合った薬を処方します。


生活上の注意点としては、体内に熱を生む原因となる辛いものや脂っこい食べ物をとり過ぎないことが大切です。


また、肌の清潔を保つための洗顔は、一日二回程度とし、皮脂を失い過ぎないようにします。

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