kampo shinsendo9月24日なかなか治らない咳 その5②肺燥肺熱や温燥が長期間つづいたために、邪熱が肺陰を灼焼したため乾燥し、邪熱と潤いの元の陰液の不足によって肺の粛降ができなくなって咳が続く病態です。肺と気管支の炎症が持続し、粘膜の乾燥をともなった状態に相当します。症状は、から咳・痰が粘稠で少ない・痰に血が混ざるなどとともに、鼻や咽の乾燥・発熱・のどの渇き・舌質が紅で乾燥・舌苔が少ない・脈が速いなどの症状があらわれます。治法は、炎症をしずめると同時に肺を潤す《清熱潤肺》を行います。処方は、『清燥救肺湯』や『竹葉石膏湯』などが効きます。
②肺燥肺熱や温燥が長期間つづいたために、邪熱が肺陰を灼焼したため乾燥し、邪熱と潤いの元の陰液の不足によって肺の粛降ができなくなって咳が続く病態です。肺と気管支の炎症が持続し、粘膜の乾燥をともなった状態に相当します。症状は、から咳・痰が粘稠で少ない・痰に血が混ざるなどとともに、鼻や咽の乾燥・発熱・のどの渇き・舌質が紅で乾燥・舌苔が少ない・脈が速いなどの症状があらわれます。治法は、炎症をしずめると同時に肺を潤す《清熱潤肺》を行います。処方は、『清燥救肺湯』や『竹葉石膏湯』などが効きます。
なかなか治らない咳 その1よく風邪をひいたあと、いつまでも咳だけが残って相談にいらっしゃる方があります。 このようなときには、肺の機能を低下させている原因や、症状の違いをよく見極めて治療しなければなりません。 咳の原因と治療にはどのようなものがあるのか、それぞれのタイプに分けて考えてみましょう。...
なかなか治らない咳 その2前回説明した「宣発」と「粛降」は協調関係にあって、一方が順調であれば他方も順調ですが、一方が失調すると他方も失調します。「宣発」と「粛降」の異常により、肺気が下降しなくなって上逆(じょうぎゃく)すると咳が発生します。 急性の咳...
なかなか治らない咳 その3②風熱犯肺 風熱の邪が肺を犯し、粛降を阻害したために肺気が上逆する病態です。 ウイルスや細菌などによる炎症性の咳に相当し、年間を通じてみられます。 症状としては、咳や黄色あるいは粘稠な痰がみられ、咽痛・鼻づまり・黄色い鼻汁・頭痛・発熱などをともないます。...
コメント