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執筆者の写真kampo shinsendo

なかなか治らない咳 その5

②肺燥



肺熱や温燥が長期間つづいたために、邪熱が肺陰を灼焼したため乾燥し、邪熱と潤いの元の陰液の不足によって肺の粛降ができなくなって咳が続く病態です。



肺と気管支の炎症が持続し、粘膜の乾燥をともなった状態に相当します。



症状は、から咳・痰が粘稠で少ない・痰に血が混ざるなどとともに、鼻や咽の乾燥・発熱・のどの渇き・舌質が紅で乾燥・舌苔が少ない・脈が速いなどの症状があらわれます。



治法は、炎症をしずめると同時に肺を潤す《清熱潤肺》を行います。



処方は、『清燥救肺湯』『竹葉石膏湯』などが効きます。

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