【反復性・慢性ののどの痛み】
【陰虚火旺】
慢性病や老化、熱病などによって本来体に必要な体液である陰液が少なくなり、反対に陽気が相対的に余って虚熱となることでバランスが崩れ、その虚熱が上昇して咽喉を灼くためにのどが痛む病態です。
炎症のようにみえますが、まったくの体質的な病変なので、西洋薬の消炎剤も抗生物質も効果はありません。
逆に、何度も投薬されることにより正気が消耗されて悪化をまねきます。
①【肺陰虚】
肺を潤している陰液が不足し、虚火が肺の門戸である咽喉に上炎する病態です。
症状は、のどが乾いて痛みや発赤をともない、乾いた咳・痰が粘稠で血が混じる・からだの熱感・寝汗・舌質が紅で乾燥・舌苔が少ない・脈が細く速いなどがみられます。
治法は、肺の陰液を補充して虚火を冷ます《養陰潤肺・清虚熱》を行います。
処方は、養陰清肺湯・潤肺糖漿
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