【中医学からみたひざの痛み】 その1
最大の原因は老化、からだのおとろえに発病因子がつけこんで、痛みが起こる
関節や四肢の痛みを、中医学では「痺証(ひしょう)」といいます。痺は、発病因子である「風邪」「寒邪」「湿邪」「熱邪」などの「病邪」が、からだの活動に必要な基本物質である「気」や「血」の流れを妨げた状態をいいます。
ひざの痛みも痺証のひとつですが、中でも
①中年以降に起こりやすく、男性よりも女性に多い、
②ひざ以外に痛みがない、
③安静時は痛みが軽いか感じない、
④歩いたり、階段を昇り降りすると痛みが強くなる、
⑤経過が長く治りにくい、
⑥炎症性の症状はほとんどなく、温めると痛みがやわらぐ、
といった特徴をもつものは、更年期障害と同じように、老化によって「腎」と「肝」がおとろえることが根本的な原因となって起こります。
Comments