【中医学からみたひざの痛み】 その2
腎は、生命活動のおおもとをたくわえ、からだを温め、ひざの働きにかかわる
腎には、たいせつな働きが二つあります。
ひとつは、飲食物が消化・吸収されてできた栄養物を、成長・発育・老化・死といった生命活動の原動力となる「精(せい)」という物質に変えて、たくわえる働きです。
精には、物質面である「陰液(いんえき)」と、機能面である「陽気(ようき)」があります。陰液と陽気が協調してはじめて、精は正常に働くことができます。陰液から陽気をつくるのも、腎の働きです。
もうひとつは、全身を温めて水分代謝を行いながら、精を、全身のエネルギー源となる気・血・「津液(しんえき)」につくり変える働きです。
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