めまいとは、自分の体がふらついたり目がかすんで安定しなかったり、静止している周りの景色や物体が揺れ動いたり回転するように見えたりすることをいいます。
激しい回転性のめまいで嘔吐したり意識を失うほどの重症な症状から、立ちくらみ程度の軽症まであり、一過性だったり長年にわたり反復するものもみられます。
中医学では、揺れ動くような症状を「風(ふう)」と称し、体内の変化が原因で発生する場合は「内風」と呼びます。
強いめまいの場合、周囲が回転したり揺れ動いて、舟に乗っているように感じたり、倒れそうになったり、何かにつかまらないと歩けなかったり、起き上がるのが困難であったり、吐き気・嘔吐・耳鳴り・頭痛などを伴ったり、甚だしいと意識障害を引き起こす状態です。
体にいらない余分な物質である邪が主体の病変が多いといえます。
これに対して弱いめまいは、動作時にクラッとしたり、頭がボーッとして目がくらみ倒れそうな気がするといった、軽度のめまいです。
頭部に栄養や循環が充分でないために生じ、「清陽不昇」といわれています。
そrでは次回からめまいの病態を中医学的にはどのように考えるのか、まずは強いめまいから一緒に勉強していきましょう。
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