【弱いめまい】【阻滞清陽】
②瘀血阻滞
外傷などで生じた瘀血が清陽の上昇を阻滞してめまいを生じる病態です。
頭部打撲・むちうちなどの後遺症としてみられ、微小・散在性の内出血や軟らかい組織の障害により、脳や血行が阻滞されてめまいが発生します。
治法は、内出血を吸収し循環を改善する《活血化瘀》を行います。
処方は、桂枝茯苓丸・血腑逐瘀湯。
なお、患者の肩背部に青紫色の毛細血管がイトミミズ様にみられる場合は、当該部にうっ血が存在し、これが頭部への血行を阻害しています。
小血管をメスの先などで突き、吸角で血液を吸引して除去すると、多くは速効を現します。
肩背部痛があるからといって、局部麻酔剤などを注射すると、液体注入によりうっ滞が強くなって、麻酔が切れたのちはさらに疼痛が激しくなり逆効果となるので、注意が必要です。
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