めまい その２

【強いめまい】

【痰濁上擾】(たんだくじょうじょう)

美食・偏食・嗜好・不規則な食事・暴飲暴食・飲酒などの食習慣および体質などの関連で、脾の運輸が障害されて水湿が停滞し、その水湿が集まって痰となり、火熱や内風とともに頭部に上昇して撹乱し、めまいをひきおこす病態です。

古人が「脾は生痰の源である」と指摘しているように、痰を生じる根本原因は、水分の吸収と運輸を主っている「脾」にあります。

古来「痰がなければめまいは起こらない」といわれているように、水分代謝が失調して粘調になり流動性を失った水液成分である「痰」が、なんらかの機序で頭部に上昇し、内耳の平衡機能や眼球の運動さらに脳の機能などを阻害し、めまいをひきおこす状態に相当します。

めまいのうちでは最も一般的であり、メニエール病などはこの範疇に入ることが多いといえます。