成人のアトピー性皮膚炎はすでに小さいころから始まっている
乳児期の間に治らないまま、三、四歳のろの幼児期になると、皮膚を掻くといったことのほか、不適当な食生活やステロイドホルモンの使用による「二次性皮膚障害」が加わります。
熱の力が強くなるので、症状が少しずつ複雑になってきます。
成人のアトピー性皮膚炎は、すでにこのころから始まっているのです。
風と熱が結びつくと、丘疹は熱のために赤くなります。
このときは、療方昇陽に、風や熱を取り除く「升麻葛根湯」を加えて使ったり、「治頭瘡一方」を使うといいでしょう。
熱の症状よりも、不要な水分のために起こる症状が強いときは、「越婢加朮湯」や防己黄耆湯、あるいは「麻杏薏甘湯」が適しています。
皮膚がただれて黄色い液体がにじみ出る場合には「消風散」に「療方健脾」あるいは療方昇陽を合わせたものを使います。
さらに、掻いたあとが出血する場合には、治頭瘡一方などを用いるといいでしょう。
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