アトピー性皮膚炎 その12
熱を帯びた不要な水分が「水の通り道」を妨げる場合
熱を帯びたからだに不要な水分は、全身をネットしている「水の通り道」を通って全身に広がります。
このとき、からだに必要な水分の流れなどが妨げられるので、頭が重い、胸がつかえる、泥状便や腹満、小便の異常といった症状が現れます。
ですから、アトピー性皮膚炎では、「水の通り道」がどのような状態になっているかを知ることも、非常に大切です。
治療は、不要な水分を取り除くことを目標に行います。
その場合には「柴胡桂枝乾姜湯」あるいは「木防己湯」に薏以仁エキスを加えたものを使うといいでしょう。
薏以仁を加えることによって、不要な水分を取り除く力がさらに強まります。
いずれの治療も、まず熱を取り除くことによって急性症状をおさえ、それから、療方昇陽や、療方健脾あるいは参苓白朮散などで根本的な治療を行うのが原則です。
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