アトピー性皮膚炎 その5
防衛機能と血液の調和が失われると熱と不要な水分が生まれる
しかし、外からやってくる病因や、限度を超えた精神の刺激、不適当な飲食、過労などの原因に因って、営と衛の調和がくずれると、皮膚の病気が起こりやすくなります。
アトピー性皮膚炎の場合、この「営衛失調」が前提条件として必ず存在します。
患者さんの多くは、生まれつき消化吸収能力や栄養代謝の一部が弱いため、この状態になりやすい傾向があります。
このような原因によって、まず皮膚の血液の流れが乱れます。
すると、防衛機能のめぐりが悪くなって「熱」が生まれます。
この熱は、やがて紅疹を引き起こします。
同時に、体液のめぐりも悪くなるので、不要な水分である「湿」が生まれ、これが白疹あるいは水疱を出現させる原因となります。