アトピー性皮膚炎 その6
アトピー性皮膚炎はからだの内外の原因が結びついて起こる
からだがこのような状態のときに、「風」が外から侵入すると、熱や不要な水分と結びつきます。
「風」は、温かく、活発に動きまわって変化しやすく、からだの表面や上部から侵入しやすい性質の病因です。
初期のアトピー性皮膚炎は、おもに「風」と「湿」や「熱」が結びついたものが原因となって起こります。
病気が長びくと、からだに必要な機能や、血液や水液といった栄養物質が失われたり、流れが悪くなります。
中医学では、機能や物質が流れなくなると、その部分が痛むと考えます。
痒くなるのは、痛む場合より病気の反応が軽いことを表しています。
アトピー性皮膚炎の激しい痒みは、栄養物質や機能などの流れが非常に悪いことを表しているのです。
このようにして、栄養物質の消耗が進むと、症状がさらに複雑なものに変化していきます。
これを内蔵の面から見ると、胃腸から肝臓や腎臓など、からだのより深いほうへと病気が進むということになります。
それでは、アトピー性皮膚炎にはどのようなタイプがあり、どのような治療が行われるのか、具体的に考えてみましょう。
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