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執筆者の写真kampo shinsendo

不妊 その1

不妊とは、妊娠適齢期の女性が避妊を行わずに、結婚後三年以上経過しても妊娠しない、あるいは妊娠ののち数年を経ても再度妊娠しないことをさします。



原因が女性側・男性側のいずれか、あるいはその両方にある場合が考えられます。



女性の生理の周期に合わせて治療する、周期療法もありますがその場合には、基礎体温表を持参していただいて、その方に合わせた治療をさせていただきます。



まずは基本的な不妊の考え方からご説明いたします。



【腎虚】


先天的虚弱・性生活の不節制・早婚・大病・慢性病などで腎の精気が不足した状態です。


 


①腎精不足



腎精が不足しているために、女性では血が不足して衝脈・任脈を通じて子宮を養うことができず、男性では精液を生産できず、不妊をひきおこす病態です。



症状としては、不妊の症状とともに、頭のふらつき・めまい・耳鳴り・腰や膝がだるく無力・性欲の減退・脈が細いなどがみられます。



女性では月経血の量が少なかったり、周期が一定しない・無月経など、男性では遺精や精液が少ないなどをともないます。



治法は、腎精を補充する《補腎益精》をおこないます。



処方は、左帰飲・左帰丸・八味地黄丸など。

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