中医学で考える高血圧の原因とメカニズム その3
血圧が上がるのは「血液を調節する内臓」の問題
内臓は生命活動の中心で、互いに深く結びついています。ですから、高血圧症にはすべての内臓がかかわっているといえますが、中心となるのは、血液を貯え、血液の循環量を調節している「肝」です。
肝の活動エネルギーと陰液を保護する関係にある「腎」の機能低下が肝に影響を及ぼすこともありますし、そのほかの内臓の問題が肝に影響することもあります。
しかし、どのような経路をたどっても、最終的には、肝を構成する活動エネルギーと陰液のアンバランスが起こってはじめて、高血圧症が起こると考えられます。
特に肝のアンバランスは、まず陰液の不足が起こり、そのため活動エネルギーが相対的に余って起こることが多い、という特徴があります。
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