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  • 執筆者の写真kampo shinsendo

中医学から考える高血圧 その6

中医学で考える高血圧の原因とメカニズム    その6



「水分」がどこでどの程度不足しているかが治療のポイント その1 



 活動エネルギーと「水分」である陰液のバランスがくずれると、からだは、血液の循環を改善して正常な機能を高め、バランスを回復しようとします。



 そのため、一時的に血圧が上がります。



 数値が常識的な範囲を越えなければ、血圧の上昇はからだの正常な抗病反応と考えられますから、無理に血圧を下げなくても、しばらくしてバランスが正常に戻れば血圧は下がります。



 ですから、一定期間の観察が必要なのです。



 例えば、疲れやすく、食欲などに問題があれば、「脾胃」の消化吸収や栄養代謝機能を考えて「療方昇陽」や「療方健婢」で不足した活動エネルギーを補ったり、「釣藤散」で活動エネルギーを補いながら、機能が高まり過ぎないようにしたり、「十全大補湯」「人参養栄湯」「加味帰脾湯」などで活動エネルギーや血液を補うだけでも、血圧は正常に戻ります。

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