中医学で考える不眠症とは その10
ストレスが消化機能を損なって起こる不眠症
肝は消化作用をコントロールする機能をもっているので、肝の機能失調は、脾胃に影響しやすい傾向があります。
脾胃の機能が失調すると、津液がめぐらず、「痰湿」という病理産物に変化します。
さらに、肝鬱によって生まれた熱と痰湿が結びつくと「痰熱」が生まれます。
痰熱が心におよぶと、心火が激しくなって神の安定を乱します。
このような「痰熱内擾」の不眠症では、口が苦い、目がくらむ、頭が重い、ムカムカする、吐き気、ゲップ、たんが多くなる、といった症状のほか、舌質が紅くなってべっとりとした「膩苔」がつき、玉をころがすような脈が現れ、脈拍数が多くなります。
この場合には「星火温胆湯」で治療します。
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