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執筆者の写真kampo shinsendo

中医学で考える不眠症 その2

中医学で考える不眠症とは その2



からだの内部の状態は総括して表現される



 内臓や器官、組織といった、からだの内部の活動状態は、英知や動作、言語、目の輝きや顔の表情などとして現れます。



 これらを総称して、中医学では「神(心神:しんしん)」といいます。



 神が正常に表現されるのは、からだが健康である証拠といえます。



 神は、現代医学でいう脳神経系の機能とほぼ同じです。



 しかし、脳神経系がひとつの独立した系統としてとらえられているのに対し、中医学では、単にひとつの系統ではなく、からだのすべての生理活動を総括したものと考えています。

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