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執筆者の写真kampo shinsendo

中医学で考える不眠症 その8

中医学で考える不眠症とは その8



ストレスが精神情緒を乱して起こる不眠症 その1



 現代社会では、自分が思っている以上にストレスがたまりやすくなっています。



 ストレスのように、からだに変調を起こす原因となる感情の変化を、中医学では「喜」「怒」「憂」「思」「悲」「恐」「驚」の七つに分けています。



 これをまとめて「七情」といいます。



 ストレスを受けやすいのは「肝」です。



 精神情緒がのびやかになるようにコントロールしているのは肝だからです。



 このような肝の機能を「疏泄」といい、ストレスによって肝の疏泄機能が失調した病態を「肝気鬱血(肝鬱)」といいます。



 肝の機能が滞ると、やがて熱が生まれます(「肝鬱化火」)。

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