中医火神派医案新選 その198
13.痺証――烏附細辛大剤
江某、女、51歳。
肌肉や関節が冷脹軟痛すること30年。
舌淡歯痕あり、治療が効果なかった。
処方:附子80g(先煎)、川烏40g(先煎)、細辛30g、生姜70g、蒼朮30g、桂枝40g、薏以仁30g、威霊仙20g、蜜糖50g。
3剤。
服薬後顕著に好転し、方を守って加減し直ぐに全快に至ったが、使用薬剤は全部で薬10数剤を使用し、処方:附子100g(先煎)、川草烏各30g(先煎)、北細辛30g、生姜60g、蒼朮30g、桂枝40g、烏梢蛇20g、威霊仙30g、川芎8g、豨薟草60g、蜜糖20g。
3剤。
注釈:この類の病人はよく見られる病の一種で、ただ一般治療効果に比べて差がある。考えるとその用いる薬の多くが去風徐湿の品であり、かつ風薬が除湿薬に対して重く、この種の用法は不当である。なぜなら風去湿の存在は、燥・利を更に難しくする。当然温通散寒の品を重用する。似たものが《金匱》痙湿暑気あたり・中風厲節両篇の法に、これを用いて多くの効果あり。
Comments