【不快感をともなわない便秘】その②
【陽虚寒凝】
老化や慢性病の衰弱などで陽気が不足し、腸管内の推動力がなくなるとともに温める力(温煦作用)の低下による虚寒を呈する病態です。
機能とエネルギー代謝が衰えて、腸管の蠕動が弱くなるだけでなく冷えによって蠕動運動が固縮し、糞便が停滞するための便秘です。
一般的な下剤は全く効果が無いだけでなく、かえって腸管の運動を弱らせる結果となり便秘を酷くしてしまいます。
症状は、便秘とともに、冷え・寒がる・元気がない・顔色が青白い・暖かいものを好み寒冷を嫌う・尿がうすく量が多い・夜間頻尿・脈が遅いなどの陽気不足と虚寒の症状がみられます。
治法は、からだを温め元気をつけて蠕動を促し排便させる《温陽通便》を行います。
処方は、大黄附子湯・温脾湯など。
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