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  • 執筆者の写真kampo shinsendo

便秘 その7

【不快感を伴わない便秘】その③



【陰血不足】



産後や慢性病、熱病の回復期や老化などで陰血が不足し、腸管を滋潤することができなくなった腸燥(腸内の乾燥状態)の便秘です。



からだの栄養状態の悪化や体液の消耗にともない、腸管が滋潤されなくなり腸液の分泌も不足し、糞便が硬くなって腸管内に停滞するために便秘します。



症状は、兎糞状のコロコロ便が特徴であり、左下腹部から側腹に索状に連なる糞塊を触れることが多く、るい痩・口唇や皮膚の乾燥・顔色につやがない・脈が細いなどの陰血不足の症状をともないます。



治法は、栄養や体液を補充し腸管を潤すことにより便通をつける《潤腸通便》をおこないます。



処方は、麻子仁丸を使います。

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