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執筆者の写真kampo shinsendo

冷え性 その2

本日も我がブログにご来訪ありがとうございます。



昨日は一日だけ暖かな日でしたが、もう冬の寒さに逆戻り。



巷ではインフルエンザが流行っているようですので、外出される時にはウイルスよけのマスクを着用し、お帰りになりましたら必ずうがいをされますようお勧めします。



さて、冷え性についてですがまずは『強い冷え性』について。



大きく分けて三つのパターンが考えられます。



それは『陽虚』・『寒湿』・『寒凝』です。



まずは【陽虚】から。



先天的に虚弱であったり、慢性病や老化などにより陽気が衰え、温める力が衰えるために虚寒が生じ、その結果冷えるパターンです。



からだの機能が衰弱してエネルギー代謝が弱くなり、血行も悪くなって体を温める能力が低下した状態で、衰弱の症状を伴っています。



衰弱している臓器によって二つに分けられます。



①心腎陽虚



人体の心(君火を主る)と腎(相火を主る)の陽気が衰え虚すと、全身の温煦が出来ないと同時に、心の主る神明(精神意識)の衰えや腎の主る水液代謝の低下、腰の衰えなどがみられます。



症状は、腰から下肢が冷えることが多く、頭や陰部、手の冷えなどをともなうこともあり、元気がなく疲れやすい・寒がる・日なたや暖かい場所を好む・厚着をしたり縮こまる・すぐにうとうとして横になりたがる・腰や足がだるく力が入らない・夜間頻尿・舌質が淡白・水っぽい舌苔・脈が弱く遅いなどがみられます。



治法は、活力を増強し血行を促進してからだを温める《温補心腎》を行います。



処方は、鹿茸大補湯・右帰丸・亀鹿二仙膠・四逆湯など。

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