入学式シーズンに合わせて、桜が満開になりそうです。
日一日と暖かくなって、どこかへ出かけたくなる今日この頃です。
さて【軽い冷え】その2
【肝鬱気滞】
生真面目な性格の人に多い緊張・小心・不安・心配など精神的ストレスなどによって肝気が鬱滞し、気血の流れである疏泄が不十分なために血行が悪くなり、四肢末端が冷える病態です。
精神的情緒が不安定で緊張が強くなると冷えが自覚されるようになるのが特徴です。
自律神経系の緊張により機能が停滞し、血管運動神経の緊張で四肢末端まで血行がいきわたらない状態です。
なお、肝気鬱滞が何回もくり返したり長期にわたると、陽気が体の内部で鬱して火熱を生じ肝鬱化火に移行します。
症状は、四肢末端の冷えとともに、ゆううつ・緊張感・いらいら・ヒステリックな反応・胸や腹が張って苦しい・げっぷ・吐き気などをともないます。
肝鬱化火の場合には、いらいらして怒りっぽい・のぼせて顔が赤くなる・からだのほてり・目の充血・頭痛などがみられます。
治法は、精神をのびやかにし自律神経系を調整し、肝の疏泄を正常にして気機の働きを円滑にする《疏肝解鬱・理気行滞》を行います。
処方は、逍遥散・星火逍遥丸。
肝鬱化火したときは興奮をしずめ熱を冷ます清肝寫火の山梔子・牡丹皮・竜胆草などを加えます・
処方は、加味逍遥散・竜胆寫肝湯。
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