今日もいい日です。
曇って少し肌寒いようですが、なんといっても春ですから・・・。
暖かくなってきたので、この辺で『冷え性』のテーマは終わりにしたいと思います。
今日は最終回。
【軽い冷え】その3
【血瘀】
ケガや外傷・手術・出産などによる内出血(離経の血)、慢性病・老化などの陽気不足にともなう推動の無力、血の不足による血行渋滞、痰湿や気滞にともなう血行の阻滞などが原因で、血流が停滞するために冷えが生じる病態です。
微小循環系や静脈系のうっ血が生じて血行が悪くなっている状態です。
一般には下肢の冷えが多いのですが、下半身にうっ血があって上半身との血行のバランスがくずれているせいか、上半身に熱感やのぼせを訴える「冷えのぼせ」もよくみられます。
症状は、下半身の冷えあるいは冷えのぼせに、顔色や口唇がどす黒い・皮膚の色が悪い・毛細血管拡張・月経痛・月経不順などをともないます。
また、原因になる他の病変による症状もみられます。
治法は、うっ血を除いて血行を促進する《活血化瘀》を行います。
処方は、桂枝茯苓丸・桃核承気湯・血腑逐瘀湯など。原因となる他の病態に対する治療法とあわせるべきです。