『暑さ寒さも彼岸まで』と昔からいわれてきたように、季節の変わり目を迎えて私達の身体もうまくそれに合わせて乗り切って行かなければなりません。
まだまだ日中の日差しは強く汗ばむ陽気が続きます。
古来、中国では「女性は水からできた清らかなもの」と言われているように、女性にとっては乾燥が大敵で、適度な水分と栄養がお肌のハリやうるおいのある肌を作る源なのです。
中医学では、この美肌の基本となる水分のことを「陰」と呼んでいます。
汗をかくことによって体内からはたくさんのエネルギー(気)も失われていきます。
夏は、気が消耗した「気虚」と、美肌に必要な水分が不足した「陰虚」の両方の「気陰両虚」になりがちです。
夏バテや肌荒れ、髪のパサツキ、便秘なども「気陰両虚」が原因の一つといえます。
みずみずしい肌を保つためには、失われた気と陰を補うことがポイントです。
中国では「気陰両虚」を改善する薬として、体をうるおし、気を補う働きのある麦門冬や五味子、人参の三つの生薬を配合した「生脈散」が用いられています。
日本では「麦味参顆粒」の名で市販されています。
体の中から気と陰を補って、これからの季節の乾燥に負けないうるおい美人を目指しましょう。
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