慢性の疲労――疲労を生み出す生活と環境
現在の病気の診断基準では、慢性疲労症候群という病気としての「疲労」は認められながらも、原因としては未だに分かっていません。
「疲労」がどのように病的状態を呈するのか、どのような対処がされているのか、現代医学と中医学の両方からとらえてみました。
慢性疲労症候群という病気
気になる病気慢性疲労症候群
ふつう「疲れ」は、十分な睡眠と休養、それに栄養を摂りさえすれば回復するものだと考えられがちでした。
それが「疲労」という病気に発展することがあるというのですから、気になるのも無理のないところといえましょう。
この病気の原因については、「ウィルス説」や「ストレスによる免疫力の低下説」などがあります。
しかしまだ原因ははっきりしていません。
日本においては、学会や学術誌にこの病気についての論文があまり発表されていません。
新聞、雑誌、放送での医師のコメントは根拠がよくわからないところがあって、いちがいに鵜呑みにはできません。
慢性疲労症候群とはどのような病気なのでしょう。
内科医の先生に、この病気について伺うと「患者さんの多くは、風邪をこじらせたような全身の倦怠感をもっています。
この倦怠感が強い時は、数分間立っていることもつらくなります」そして日常生活もままならなくなり、寝込んでしまいます。
微熱や喉の痛みがあって、風邪と診断されることが多いそうです。
安静にした結果、風邪の症状がとれると、倦怠感だけが目立ち、今度は「自律神経失調症」と診断されがちです。
症状が進むと、感情の不安定や不眠といった症状が現れ、神経科の治療を必要とする場合もでてきます。
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