慢性疲労 その13
脾胃の失調による諸症状を治療する薬
バイタリティの低下、慢性の疲労を起こす原因のひとつに、脾胃の機能低下があります。
脾胃は、解剖的な概念ではなく、脾や胃、小腸、大腸上部までの消化器系を包み込んだ、生理機能的な概念として考えられています。
したがって脾胃の機能は、食物を受け入れ、消化し、吸収し、吸収した栄養物を全身に運ぶものとされています。
脾胃が失調して、その機能が低下すると、エネルギーに転化する栄養物をつくれなくなり、つくれても運べなくなります。
その結果、バイタルティの不足をきたし、からだの臓器に影響してさまざまな症状が現れてきます。
人が元気に暮らしていくための、もっとも大切なバイタリティを作りだすメカニズムの中心に位置しているのが脾胃だと考えられています。
この脾胃の失調を回復させる主な薬が「療方昇陽」です。
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