top of page
執筆者の写真kampo shinsendo

慢性疲労 その15

慢性疲労 その15



飲食の問題



 胃腸が弱いというのは、脾胃そのものの問題です。


 食べ物を栄養物に転化し、からだのすみずみまで、ばらまいていく力が弱いのです。


 脾胃の力をつけるのが療方昇陽の主要な働きです。


 あまり消化できない、味覚がそんなにない、食べる量が少ない人には最適です。


 しかし程度の問題があります。


 まるで食べたくない、味覚がほとんどない、食べられる量が極端に少ないといった場合には、療方昇陽は不適当です。


 医師の診断を仰いだ方がいいでしょう。

最新記事

すべて表示

慢性疲労 その1

慢性の疲労――疲労を生み出す生活と環境   現在の病気の診断基準では、慢性疲労症候群という病気としての「疲労」は認められながらも、原因としては未だに分かっていません。  「疲労」がどのように病的状態を呈するのか、どのような対処がされているのか、現代医学と中医学の両方からとら...

慢性疲労 その2

慢性疲労 その2 見落としてはいけない三つの身体所見  内科医のお話では、全体の倦怠感のほかに、身体所見が重要であるとしています。  「微熱がある、喉が赤い、首や腋の下を押さえると痛みを伴ったリンパ節があります。  この所見があると、ほかに病気があるかどうか除外診断をします...

慢性疲労 その3

慢性疲労 その3 確立された治療法がない慢性疲労症候群  健康そうに見えても、ひどいときには箸すら持つことのできない慢性疲労症候群ですが、今のところ、これという治療法はありません。  内科医は「漢方治療に手ごたえを得ていますが、一番大切なことは、肉体的、精神的な安静です。...

留言


bottom of page