掌蹠膿疱症 その6
症状が落ち着いている時期の渡療法
③くり返し膿疱ができる場合
掌蹠膿疱症が慢性化した場合、最もよく使われるのが、「托裏」という治療法です。
これは、気血のめぐりをよくすることで、内側から毒を排出しようというものです。
処方としては、「托裏消毒飲」や「千金内托散」「透膿散」などがあります。
これらには、体表面の防衛力を強める黄耆や、経絡を通じさせて、手のひらや足の裏といったからだの末端に薬効を届かせる皂角刺、血液の機能を高め、流れをよくする当帰や川芎などの生薬が含まれています。
また、膿を排出する力を持つ薏以仁と敗醤草、経絡を通じさせて末端に薬効を届かせる附子からなる「薏以附子敗醤散」もよく使われます。
症状があまりひどくない場合には、「排膿散」を用いることもあります。
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