排尿困難 その7
【排尿困難の治療法】
膀胱湿熱――尿の色が濃く、排尿時に灼熱感がある場合
ストレスやあぶらっこいものの食べすぎなどで生まれた湿熱が、肝や脾胃を傷つけると、膀胱に影響がおよぶことがあります。
この場合は、尿がすっきりと出ない、排尿時に灼熱感をともなう、尿の色が濃い、頻尿で尿量が少ない、のどが渇く、などの症状が現れます。
処方の基本となるのは、湿熱の邪を取り除く「五淋散」です。
便通がすっきりしない、おなかが張る、ゲップが多い、舌に白または黄のべったりとした苔がある、など、脾胃の湿熱の症状がはっきりしている時は、「五淋散」に「平胃散」を加えるとよいでしょう。
また、脇腹が張ったり痛んだりする、排尿時に睾丸に痛みが放散する(男性)、などの症状が顕著な場合には、肝胆の湿熱を取り除く「竜胆瀉肝湯」を用いることもあります。
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