【人間の身体と馴染みやすい血肉有情の動物性生薬】
補腎に効く生薬はいろいろありますが、中国では動物や昆虫などからつくられる動物性生薬が強力とされています。
人間の身体と馴染みやすい「血肉有情」の性質が強いからです。
新しく生え替わったばかりの雄鹿の角である鹿茸や、内臓を除去したオオヤモリの蛤蚧などが代表的な補腎薬です。
鹿茸は腎の働きを盛んにすることで精血を増やします。
マウスを用いた実験では発育・成長の促進や、女性ホルモンと同じく子宮の働きを増強する作用、あるいは骨折箇所の癒合促進などの効果が確かめられています。
蛤蚧も腎の働きを活性化させ精血の増大を促進します。
マウスの実験では女性ホルモンに匹敵する作用が確認されており、卵巣や子宮の重量の増加が認められています。
現在、日本で市販されている補腎漢方薬としては「双料参茸丸」と「参茸補血丸」「鹿茸大補湯」などが広く知られています。
「双料参茸丸」には鹿茸や蛤蚧、冬虫夏草などの動物性生薬をはじめ、14種類の生薬が配合されています。
「参茸補血丸」には鹿茸のほかに、7種類の生薬が含まれています。
「鹿茸大補湯」には鹿茸のはかに、16種類の生薬が配合されています。
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