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執筆者の写真kampo shinsendo

更年期障害 その11

更年期障害――中医学の考え方 その11



老化によって起こる更年期障害の症状と治療



水分の不足により機能が亢進して起こる更年期障害(肝腎陰虚) 


 肝に必要な血や津液の物質的基礎となるのは、腎陰(精と津液)です。



 そのため、腎陰が不足すると、肝の血や津液も不足します(「肝腎陰虚」)。



 月経異常、頭のふらつきや張り、めまい、視力低下、耳鳴り、不眠、口やのどの乾燥、手足の熱感、腰やひざのだるい痛み、舌が紅く乾燥ぎみ、脈が無力で細く弦を張ったようになるといった症状には、肝と腎の陰を補い熱を除く「杞菊地黄丸」を使います。

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