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執筆者の写真kampo shinsendo

更年期障害 その12

更年期障害――中医学の考え方 その12



老化によって起こる更年期障害の症状と治療



火と水のバランスがくずれて起こる症状(心腎不交) 


 腎陰は心の機能(心陽)が亢進しすぎないようにおさえる一方、心陽は腎を温め、腎陽が正常に働くよう助けます。



 心と腎は、火と水の関係のように、互いに協調し、バランスを保って活動しているのです(「心腎相交」)。



 更年期になって腎陰が不足すると、心陽の働きを正常に調節することができなくなり(「心腎不交」)、心陽が「心火」となって激しく燃え上がるため、イライラや不眠、強い動悸、手足の熱感などの症状が現れます。



 この場合は、心火を除き心と腎の陰を補う「黄連阿膠湯」や「天王補心丹」を使うといいでしょう。

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