更年期障害――中医学の考え方 その5
精神的な原因で起こる更年期障害の症状と治療
機能がおとろえて起こる症状(気滞)
肝鬱によって気の流れが滞ると(「気滞」)、ゆううつで気分が不安定、怒りっぽい、ため息、胸苦しい、胸脇の張った痛み、胃が重い、ゲップ、食欲不振、大便がすっきり出ないといった症状が現れ、舌にベタッとした薄い苔がつき、ピンと張った脈をふれます。
この場合は、「小柴胡湯」に「香蘇散」を合わせたものや「柴胡疎肝散」で、肝の機能を高め気の流れを回復すると効果的です。
のぼせ、ほてり、イライラ、顔面紅潮、目の充血、口渇、耳鳴り、微熱などの熱症状には、熱を除き気血を補う「療方調律」を、頭痛、頭のふらつき、吐血などの激しい熱症状(「肝火上炎」)には、熱を除く力が強い「竜胆瀉肝湯」を使います。
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