更年期障害――中医学の考え方 その6
精神的な原因で起こる更年期障害の症状と治療
血液の流れも悪くなって症状が起こる(血瘀)
気と血はペアで活動しているので、気が滞ると、血も滞ります(「血瘀」)。
気滞の症状に、頭痛や不眠、胸の脇の張りや固定性の刺すような痛み、部分的な冷えあるいは熱感、痩せる、顔が黒ずむ、皮膚が青紫色、皮膚が乾燥し鱗状、といった症状が加わり、舌が暗い紫色になったり、紫色の斑点(「瘀斑・瘀点」)がつくときは、血の流れをよくする「療方調血」や「桃核承気湯」「大黄牡丹皮湯」「通導散」に、肝の機能を回復する四逆散と、血を補う「四物湯」を合わせて使います。
または「冠脈通塞丸」や「少腹逐瘀湯」「折衝飲」がいいでしょう。
冷えが強く、月経異常の症状が重い時は、温めて冷えを除き血も補い血の流れをよくする「温経湯」や「芎帰調血飲」などが効果的です。
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