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  • 執筆者の写真kampo shinsendo

更年期障害 その7

更年期障害――中医学の考え方 その7



精神的な原因で起こる更年期障害の症状と治療



水分代謝が異常になって起こる症状(痰欝) 



 津液は、脾胃でつくられ、肺に送られたのち、全身に張りめぐらされた通り道(「三焦」)を通って体内を流れ、腎に達します。



 こうした水分代謝の原動力となるのが腎気で、一連の活動を円滑に行うのは肝です。



 肝鬱が続くと水分代謝が悪くなり、津液の流れが滞って、粘液性の病因物質(「痰湿」)に変化します。



 滞った気と痰湿が結びつき、のどがつまったような異物感(「梅核気」)を覚えるときは、気の流れをよくし、痰湿を除く「半夏厚朴湯」がいいでしょう。

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