腎虚(経行先後不定期)
多産・性生活の不摂生・度重なる人工中絶・慢性病・先天的虚弱などが原因で腎精が不足し、精が血を生じないために肝血も不足し、肝気の疎泄が失調するために気血の流行が失調し、衝脈任脈を通じた陰血の子宮への下行が不規則になる病態です。
症状は、月経の周期が一定せず、経血色が淡くて希薄であり、月経終了時に下腹部や腰の痛みが生じることがあり、顔色がどす黒かったり目の周りにくまができる・頭のふらつき・めまい・耳鳴り・腰や膝がだるく力が入らないなどがみられます。
治法は、腎精を滋養し血の産生を促進して月経を調整する《補腎益精・調経》を行います。
処方は、左帰丸・右帰丸・亀鹿二仙膠。
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