気不摂血（月経過多）
③血熱
精神的ストレスや悩み・怒りなどで肝火・心火が生じ、あるいは辛辣な食べ物・酒・煙草などの嗜好により胃腸に熱が内生したために、邪熱が血分にまでおよんで衝脈・任脈の血を溢れ出させ、月経過多を起こす病態です。
症状は、月経量が多いあるいは月経がなかなか止まらず、月経血が深紅あるいは紫紅で粘りがあり、小さな血塊が混じることがあり、周期も短縮する傾向にあり、いらいら・怒りっぽい・顔面紅潮・目の充血・からだが熱っぽい・尿が濃い・舌質が紅・黄色い舌苔・脈に力があり速いなどがみられます。
治法は、血分の熱を冷まして衝脈・任脈の血が溢れださないようにする《清熱涼血》を行います。
処方は、温清飲・加味逍遥散・柴胡清肝湯など。
月経不順 とは、月経の周期・持続日数・経血量が正常範囲をはずれていることをさし、月経痛・経血の色や性状の異常なども含まれています。 月経の周期と持続および経血の量・色・性状には、相互に関連性があり、病態によって相対的に変化が現れますので、注意して観察する必要があります。...
月経周期の異常 月経周期は成人で約30日(25日～38日)です。 成長期・閉経期あるいは妊娠・出産・授乳の時期を除くと、あまり大きな変動はありません。 通常の範囲を超えて周期が短いものを 『経行先期(頻発月経)』 、周期が長いものを 『経行後期(稀発月経)』...
血熱タイプ(経行先期) ②陰虚 慢性病・熱病・邪熱の停滞・数多くの出産などで陰血が消耗し、陽気が相対的に余って内熱が生じ、その内熱が月経血に影響する病態です。 症状は、月経の周期が短くて経血量が少なく、持続日数も短く、経血色は紅く粘調で、頭のふらつき・めまい・耳鳴り・からだ...
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