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  • 執筆者の写真kampo shinsendo

月経不順 その15

【月経過少】


月経の持続日数は正常であるが月経血量が異常に少ない、あるいは月経の持続日数が短いために、月経血の総量が少ないものです。



たまに月経血量が少なくなるものや閉経期にみられるものは正常であり、今回の範疇には入りません。



①血虚(月経過少)



慢性病・出血・多産などによる血の消耗、脾虚による生血不足などにより、陰血が不足して子宮にまで注ぎ込むことができずに月経が過少になる病態です。



症状は、月経血がごく少量であったり、持続日数が非常に短く、月経血が淡色で、月経周期は延長する傾向にあり、月経期あるいは終了後に下腹部の鈍痛を呈すこともあり、顔色や皮膚につやがなく・爪がもろい・頭のふらつき・目のかすみ・目の疲れ・目の異物感・動悸・物忘れ・四肢の痺れ感・舌質が淡白・脈が細いなどがみられます。



治法は、陰血を滋養するとともに、機能を高めて生血を促進する《養血益気》をおこないます。



処方は、帰脾湯・十全大補湯・人参養栄湯などが良いでしょう。

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