【月経過少】
②腎虚
多産や性生活の不節制、度重なる人工中絶・慢性病・先天的虚弱などにより腎精が不足し、精が血を生じないために血液が子宮に注ぐことができずに、月経過少を引き起こす病態です。
症状は、月経血量がごく少量で、月経の色が淡紅あるいは暗紅で希薄であり、月経周期が一定せず、月経終了後に下腹部や腰の鈍痛を呈することがあり、顔色がどす黒い・めまい・耳鳴り・腰がだるく無力・夜間頻尿・性欲の減退・舌質が淡・脈が無力などをともないます。
治法は、腎精を滋養して血の産生を促進する《補腎益精》を行います。
処方は、左帰丸・右帰丸・亀鹿二仙膠などです。